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2006/03/19

怪盗アマリリス(その2)

  • wada43書名「怪盗アマリリス」(3巻~5巻)
  • 著者「和田慎二」
  • 出版社「白泉社」
  • 連載「平成3年20号~平成4年20号」(花とゆめ)

収録作品

  1. 怪盗アマリリス アイドルになる
  2. 歌謡祭で大さわぎ
  3. 青いファイル
  4. 初めてのバレンタインデー
  5. 幻の作曲家をさがせ
  6. 鉄格子へのメッセージ
  7. 黒狼登場
  8. 炸裂!声斬波
  9. コンサートへの遠い道
  10. ピンクのコンサート

思い出

 昼は「女子高校生」、夜になると「怪盗」・・・2つの顔を使い分け・・・「キャッツアイ」のような「盗み」がメインの話だったはずが・・・このエピソードから、突然路線変更?・・・「アイドル篇」に突入します。

 そのまま「アイドル漫画」になりそうなw勢いがありましたが・・・「ライバルプロダクション」が「謎の組織:黒のオークション」と関係があることが解り・・・無事「怪盗」に戻ってきました・・・でも「アイドル」と2本立て。
 ライバルアイドル「黒沢ゆかり」や「黒狼」「戸川城太郎」「戸沢白雲」と新キャラクターも登場し、にぎやかになってきて・・・過去他作品でちょい役だった「八雲」も、メインキャラクターとして名前付きで登場。

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2006/03/18

陽はまた昇る

  • azuma44 書名「陽はまた昇る」Hideo Collection 6
  • 著者「吾妻ひでお」
  • 出版社「双葉社」(ACTION COMICS)
  • 初版「昭和60年4月23日」

収録作品

  1. ローリング・アンビバレンツ・ホールド (マンガ奇想天外№3 55年11月)
  2. きのこの部屋 (コミック・アゲイン 60年2月)
  3. SF玉手箱 (コミック・ヒーロー№3 55年1月)
  4. こうして私はSFした (『メチル・メタフィジーク』 55年7月)
  5. こうして私は漫画家した (『ざ・色っぷる』 55年12月)
  6. こうして私はキャラクターした (『贋作ひでお八犬伝』 55年8月)
  7. こうして私はメジャーしそこなった (『格闘ファミリー』 55年10月)
  8. 都立家政の長い午後 (鏡・5号 54年5月)
  9. 武蔵野荘のころ (『吾妻ひでおに花束を』 54年12月)
  10. 吾妻ひでおのみたされた生活 (月刊OUT 53年8月)
  11. 不条理日記 SF大会篇 (奇想天外 54年11月)
  12. ダーティしでおの大冒険 ( 〃 55年10月)
  13. マッド・ファンタスティック SF大会の巻 (マンガ奇想天外№8 56年11月)
  14. 冷たい汗 (『SF大会本』 58年4月)
  15. 普通の日記 (『吾妻ひでお大全集』 56年5月)
  16. 陽はまた昇る (東京おとなクラブ・1号 57年7月)
  17. なさけない日々 ( 〃 ・3号 58年8月)
  18. 猫日記 (月刊OUT 54年3月)
  19. るなてっく外伝 (劇画アリス 55年2月)
  20. 木彫の剣 (レモン・ピープル 59年9月)
  21. 妄想のおと (シベールvol.7 56年4月)
  22. 夜の魚 (少年少女SFマンガ競作大全集25 59年5月)
  23. 笑わない魚 (少年少女SFマンガ競作大全集28 59年11月)
  24. 恐いものいろいろ (マンガ奇想天外№9 57年1月)

思い出

 Hideo Collection 6・・・ハートブレイク作品集・・・いぇ、吾妻さんの「失恋話」ではなく・・・「心の傷つきやすい」吾妻さん本人の・・・「私小説」ならぬ「私漫画」・・・5冊目まで続いた「描き下ろし」は残念ながらありません。

 初出年の早いころの話は・・・なんかとっても明るく「普通のギャグマンガ」としても読める物なのですが・・・だんだん「影の多い」登場人物が増えてきて・・・吾妻さんの混迷期に入ってしまうようで・・・う~ん。

 「不条理日記」~「冷たい汗」は「SF大会レポート」まんが・・・当然「実在の人物」も多数登場して・・・「いしかわじゅん」「高千穂遥」とか・・・「萩尾望都」「新井素子」とか・・・「梓バンド」とか「踊る編集長」とかw・・・一コマ程度ですけどね。

 表題作「陽はまた昇る」は・・・漫画で「カエルの歌」の輪唱を表現した・・・実験的(?)な作品。

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2006/03/16

真珠とり

  • natsuno04書名「真珠とり」
  • 著者「清原なつの」
  • 出版社「集英社」(りぼんマスコットコミックス)
  • 初版「昭和57年6月20日」

収録作品

  1. 真珠とり 
    PATTERN・1 小夜子(りぼんオリジナル 56年春の号)
    PATTERN・2 華子さーん ( 〃 56年夏の号)
    PATTERN・3 まりあ ( 〃 56年秋の号)
  2. 私の保健室へおいで・・・ (りぼん 56年11月号)
  3. 胸騒ぎの草むら ( 〃 54年7月号)

思い出

 真珠とり三部作・・・清原さんの「本格SF」・・・それまでも「萩尾さん」とかの作品とかはあったけれど・・・当時は「少女マンガでSF」ってのはなかなか「茨の道」w・・・本誌ではなく「オリジナル」だから出来た連載かも?
 でもやっぱり・・・当時はまだ「SF用語」は一般的ではなく・・・本編中に「コールドスリープ」とか「ウラシマ効果」とかの簡単な解説付き

 「小夜子」「まりあ」の2本は・・・なんか物悲しい「SF」・・・女性の不安な気持ちが伝わってきます。
 「華子さーん」は、コメディぽいのですが・・・火星植民地独立という、割と古典的なお話。

 「私の保健室・・・」は、その後も書き続ける「おんなのこ」シリーズのはしりですかね?・・・当時の少女マンガの(特にりぼんのような)「夢見る女の子」の雑誌に、わりとなまなましい「女性」のお話は・・・SF描くより困難だったのでは?

 「胸騒ぎの・・・」は、「くしゃみ植物」として嫌われている「セイタカアワダチソウ」のお話・・・なんだけど、花の名誉のために一言・・・「セイタカアワダチソウ」は「くしゃみ」や「喘息」とは無関係です・・・あんな姿の花ですが「花粉は飛ばさない」のです。

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2006/03/14

真ゲッターロボ

  • shingetter 書名「真ゲッターロボ」全2巻
       ゲッターロボ・サーガ⑪~⑫
  • 原作「永井 豪」作画「石川 賢」
  • 出版社「双葉社」(ACTION COMICS)
  • 初版①「平成12年5月12日」
       ②「平成12年11月12日」

収録作品

  1. ゲッターロボVSゲッターロボG
  2. 新たなる戦い
  3. 未知との遭遇
  4. ファーストコンタクトactⅠ
  5. ファーストコンタクトactⅡ
  6. クレーターバトル(外伝)・・・以上1巻
  7. ドラゴン争奪戦actⅠ
  8. ドラゴン争奪戦actⅡ
  9. 破滅への序曲
  10. 進化の果て・・・以上2巻

思い出

 ゲッターロボサーガ第4弾・・・真ゲッターロボです。
第1話目の話は・・・「真」ではなく「ゲッターロボ」の後日譚・・・ハチュウ人類の残党に「ゲッターG」を奪われ、リョウ達が「ゲッターロボ」で立ち向かうという・・・まさに「VS物」の王道を行く話・・・燃えます!
ゲーム「スーパーロボット大戦」のアンソロジーコミックに掲載されたこの話・・・人気があったのでしょうね。後に、(ほぼ)TVオリジナルキャストの「ドラマCD」も発売されました。
shingetter03

※これがそのCD

 さて、「本編」の方は・・・ゲッター線が人類の進化を促してゆくという話・・・なんだけど、どうも「暴走」して行くとしか思えないんですけどw
 スケールが大きすぎて・・・何が正しいのか良く解らなくなって・・・??

「ゲッターロボ」から「ゲッターロボ號」の間の「謎の空白期間」を補足する話では決してありませんw

外伝「クレーターバトル」は・・・OVA「真ゲッターロボ 世界最後の日」の設定を元に描かれている、本編とはまったく異なるお話

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2006/03/12

怪盗アマリリス(その1)

  • wada42書名「怪盗アマリリス」(1巻~3巻)
  • 著者「和田慎二」
  • 出版社「白泉社」
  • 連載「平成3年1号~21号」(花とゆめ)

収録作品

  1. 蝶の夢 le reve de papillon
  2. 天翔けるウエディングドレス
  3. 男子寮に花束を
  4. ルビー郷事件
  5. パニックはどこまでも…
  6. 青銅の龍
  7. アマリリス騎士団
  8. オカルトなんて大キライ!

思い出

 美少女怪盗「アマリリス」のお話・・・女子高校生「椎崎奈々」・・・でも夜になると「怪盗アマリリス」としての2つの顔」をもち・・・「被害者が被害を届け出られない『訳あり』なお宝」を盗んでいるのです。
・・・って言うようなお話・・・初めのうちはねw

 話の原型は、昭和48年に別マに掲載された「快盗アマリリス」・・・あの「信楽老」のデビュー作wです。
が、当然連載化にあたってはいろいろリニューアルされて(当たり前ですがw)・・・あの「スケバン刑事」の「スガちゃん」がレギュラー入りしております。・・・連載直前に書かれた7ページの予告編(12巻収録)には・・・「レギュラーに・・・ムウ=ミサが 沼重三が あのサキが 神恭一郎が・・・」と歴代の主役クラスを並べて・・・「出てくるわけが・・・ないだろが!」って楽屋落ちもありました。

 今回の紹介部分は「初期:怪盗篇」・・・タイトルに偽り無く「財宝」を盗みに行く話が主・・・が、まだまだ話に「華」が無いのです・・・この作品が大きく変わって行くのは、その後のエピソードから。

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2006/03/11

大冒険児

  • azuma43書名「大冒険児」Hideo Collection 5
  • 著者「吾妻ひでお」
  • 出版社「双葉社」(ACTION COMICS)
  • 初版「昭和60年3月23日」

収録作品

  1. 大冒険児Part0 (描き下ろし)
  2. 大冒険児Part1/2 (漫画アクション増刊スーパーフィクション7 56年7月)
  3. 大いなる除草 (ぱふ 55年11月)
  4. ゆうれい日和 (漫画アクション増刊スーパーフィクション11 57年9月)
  5. 永遠のセーラー服 (劇画悦楽号増刊 55年5月)
  6. トラウマがゆく! (まんがドンキイ 53年12月~54年1月)
  7. 宇宙のセールスマン (漫画アクション増刊スーパーフィクション10 57年6月)
  8. どろろん忍者 (漫画ギャング 54年10月~55年4月)
  9. パラレル教室 (高一コース 53年4月~10月)

思い出

 5冊目のコピーは・・・「アメージング作品集」・・・う~ん?そういう雰囲気なのは「タイトル」になっている「大冒険児」だけのようなのですがw
 「大冒険児」・・・台詞無しの「サイレント漫画」・・・いつもの如くの内容ではありますが・・・「剣と魔法の異世界」をとても解りやすく、表現しております。

 その他・・・いろいろな雑誌の掲載作品が集まっておりますが・・・「トラウマ~」「宇宙の~」「どろろん~」の3作品が1冊で読めるというのは、とってもお得な感じがします。
 でもやっぱり「パラレル狂室」は良いなぁ・・・良質な短編SFマンガ・・・ほんと、これはお薦め。

※画像サイズ・・・間違えていつもの倍のサイズになってしまったw

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2006/03/10

るーみっく わーるど 1

  • takahashi02書名「るーみっく わーるど 1」
  • 著者「高橋留美子」
  • 出版社「小学館」
  • 初版「昭和59年5月15日」

収録作品

  1. 炎トリッパー (少年サンデー増刊 58年8月号)
  2. 闇をかけるまなざし ( 〃 57年8月号)
  3. 笑う標的 ( 〃 58年2月号)
  4. 忘れて眠れ ( 〃 59年1月号)

思い出

 高橋留美子さんの、初期短編集・・・少年サンデー増刊に掲載された作品で構成されてます。
表題作は「タイムトリップ」題材のSFですが・・・残りの3本はどれも「ホラー」です・・・どの作品も「短編」らしく、しっかりとした作りのお話です。
 お気に入りは「忘れて眠れ」ですね・・・雑誌掲載時から好きでした・・・なんかねぇ「割と暗め」な話の多い高橋ホラー作品(まぁ、ホラーだから暗いのは当たり前なのですがw)のなかで・・・ラストシーンがなんか明るいのですよ。

 高橋さん・・・最近は「ビックコミック」に年に1回ほど「大人の短編」を書いておりますが・・・また、少年誌にも書いてくれませんかねぇ・・・いえ「犬夜叉」も悪くはないのですが・・・少々連載期間が長すぎて。

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2006/03/07

3丁目のサテンドール

  • natsuno03 書名「3丁目のサテンドール」
  • 著者「清原なつの」
  • 出版社「集英社」(りぼんマスコットコミックス)
  • 初版「昭和56年12月19日」

収録作品

  1. 3丁目のサテンドール (りぼん 55年10月号)
  2. 鶴姫哀話 (りぼん増刊号 54年11月)
  3. 流水子さんに花束を ( 〃 55年11月)
  4. なだれのイエス (りぼん 56年3月号)

思い出

 清原さんの「バラエティに富んだ、ユニークなコメディ」集・・・と、作品解説に書いてあるのだが・・・この方の作品は、単純に「コメディ」と分類してしまって良いのやら?・・・なんか、奥に「深い意味」があるような無いような・・・

 表題作は、良家のおぼっちゃまと家出をした少女・たこ焼き屋のマスターのお話・・・絶対にあり得ないような設定の中で・・・こぢんまりとした世間話が進められます。

 「鶴姫~」は・・・「漫画」を描く「鶴の恩返し」w・・・そのまんまのお話です・・・が、妙に「もの悲しいさ」を感じさせるのはなぜ?
 「流水子さんに~」は、そのタイトルどおり「アルジャーノンに花束を」を下敷きとしたお話。
 「なだれの~」は「花岡ちゃん」シリーズの1編・・・今回も花岡ちゃんは悩んでおります。

 うん・・・ほんと「コメディ」と一言では片付けられない「深読み」の出来る話ばかりですね。

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2006/03/05

忍者飛翔 2

  • wada41書名「忍者飛翔 2」
  • 著者「和田慎二」
  • 出版社「白泉社」(JET COMICS)
  • 初版「平成7年年5月30日」

収録作品

  1. 生き人形 (別冊花とゆめ 6年1・2月号)
  2. 鏡姫 ( 〃 6年8・9月号)
  3. 紫 ( 〃 3年12月号)

思い出

 前回のコミックスの初版が「昭和61年」・・・実に10年ぶりの単行本となります。
「あとがき」に・・・「(飛翔を)時どきむしょうに描きたくなりますが・・・」と作者ご本人も書いておりますが・・・平成6年に突如の復活!・・・が、その後また、長い冬眠に入ってしまいますw

 内容は、今回もまた「外伝」・・・どの話も、「村雨丸」「黄金伝説」とはまったく関係のないところで・・・「飛翔」の活躍場面のために、「真琴」がひどい目に遭うというw

 作者は以前・・・「蜘蛛は嫌い」とか書いていたと思うのですが・・・今回の「鏡姫」も「蜘蛛」のお話ですねw

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2006/03/04

天界の宴

  • azuma42書名「天界の宴」Hideo Collection 4
  • 著者「吾妻ひでお」
  • 出版社「双葉社」(ACTION COMICS)
  • 初版「昭和60年2月19日

収録作品

  1. ぼくとう奇譚 (描き下ろし)
  2. 不条理日記 立志篇 (奇想天外 53年12月号)
  3. 不条理日記 しっぷーどとー篇~転生篇 (劇画アリス 54年17号~21号)
  4. メチル・メタフィジーク (SFマガジン 54年10月~55年6月)
  5. どーでもいんなーすぺーす (Peke 53年9月~54年2月)

思い出

 Hideo Collection 4冊目・・・今回は「ゲシュタルト作品集」・・・う~ん?哲学用語並べられても・・・

 内容は、名作「不条理日記」「メチル・メタフィジーク」「どーでもいんなすぺーす」の3本立て。・・・前回までは「単行本初収録」がありましたが、この本は「再録」ばかりで、ちょっと残念・・・残念ついでに・・・「不条理日記 SF大会篇」が載っていないのも、残念ですね。
 とはいえ、どれも傑作揃い・・・安心して「人に勧められる」吾妻さんの数少ない本の一つですw

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2006/03/02

ゲッターロボ號

  • saga3書名「ゲッターロボ號」全5巻
       ゲッターロボ・サーガ⑥~⑩
  • 原作「永井 豪」作画「石川 賢」
  • 出版社「双葉社」(ACTION COMICS)
  • 初版①「平成11年9月6日」
       ②「平成11年11月12日」
       ③「平成11年12月11日」
       ④「平成12年1月11日」
       ⑤「平成12年3月12日」

思い出

 ゲッターロボサーガ第3弾・・・「ゲッターロボ號」・・・前回までは本編に「加筆」や「描き下ろし」があったのですが、この5冊には「メイキング」的な描き下ろし「ゲッターと私」が収録されております。
 テレビアニメは前作と無関係だったのですが・・・漫画化にあたって「石川賢」さんを起用するところなど・・・出版社は「確信犯」的な行動をとっております。・・・この書き下ろしを読むと、やはり「真ゲッターロボ」登場の背景には「編集者」の働きかけがあったようで・・・
 アニメ放送終了が近づくころ・・・「これからはテレビにとらわれないで自由にできる」との進言があったと描かれております。・・・いや、それまでだって、充分アニメ本編から離れたところにおりましたがw

 で、登場したのが「全てを完結させるキャラ」=「真ゲッターロボ」・・・が、この「キャラ」が、まだまだ「ゲッター」を引っ張ってゆく「最強」のキャラクターだったのですねw

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2006/03/01

飛鳥昔語り

  • natsuno02書名「飛鳥昔語り」清原なつの傑作集2
  • 著者「清原なつの」
  • 出版社「集英社」(りぼんマスコットコミックス)
  • 初版「昭和55年7月20日」

収録作品

  1. 飛鳥昔語り (りぼん 53年7月号)
  2. チゴイネルワイゼン (未発表 新人漫画賞佳作)
  3. ぼくの中のアリスへ (りぼんデラックス 53年冬の号)
  4. 村木くんの猫ぶるーす (りぼん増刊号 53年10月)
  5. 桜の森の満開の下 (りぼん 54年4月号)

思い出

 飛鳥昔語り・・・大化の改新の時代の実在人物「有間皇子」のお話・・・中大兄皇子に疎まれ、狂人のフリをして、謀反の意志がないことを示していたのですが・・・というお話。
 清原さんらしく・・・主人公の「心の葛藤」が伝わってきて、どんな歴史小説よりも解りやすい・・・と思って読んでいると、いきなりSFになってしまうお話です。

 同時収録の作品も・・・登場人物の気持ちがストレートに伝わってくるお話が多く、加えて独特のユーモアあふれる作品。

 チゴイネルワイゼンは、りぼん新人漫画賞佳作入選作だとか・・・雑誌には掲載されませんでしたが、単行本に収録。
 内容は・・・「まんがを描くのは好きだけれど・・・好きなことだけを描いていたいのだけれど・・・プロになるからには自分を曲げて、読者にサービスをしなくてはいけないのだろうか?」・・・という、なかなか奥深いお話。

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