2006/08/02

すくらっぷ・ブック

  • Oyamadaiku01 書名「すくらっぷ・ブック」全11巻
  • 著者「小山田いく」
  • 出版社「秋田書店」(SHONEN CHAMPION COMICS)
  • 連載「週刊少年チャンピオン 昭和55年~57年」

収録作品

  1. すくらっぷ・ブック 全101話
  2. 12月の唯 (1巻)
  3. 春雨みらーじゅ (2巻)
  4. 三角定規プラス1 (3巻)
  5. シューティング・ザ・ムーン (11巻)

思い出

 高校時代・・・なぜか妙に嵌ってしまったこの作品・・・小山田いくさんの「すくらっぷ・ブック」です。

 長野県「小諸」を舞台にした・・・中学生の「青春ものがたり」・・・中2の春から始まって・・・3年生の進路決定・卒業までのお話・・・まぁ、基本的には「誰が誰を好き」だとかなんとか・・・の話なんですけどねw

 これが、小山田さんのデビュー作になるのかな?・・・連載前に本誌に載った「読み切り」(1~3巻に掲載)も、基本的にはこの作品のサイドストーリー・・・そんな感じで、かなり詳細に設定作り込んであります・・・だって、2年7組全生徒の詳細な設定が作ってあるぐらい。

 ただね・・・中学2年の段階で・・・「なぜ1対1のカップル」を決めつけなくてはいけないのか?・・・というのが「疑問」であり「不満」なところ・・・特に8巻あたりで「旅に出る」あたりの話の流れは気に入らない!・・・まぁ、私の勝手な思いこみなんですけどねw
 でもね・・・同時期の少女マンガ「セッチシリーズ」(沖倉律子)も・・・やはり中学生の恋愛話なんか扱っていたのですが・・・こちらの方が「自然」だし「人の気持ち」を考えてある話だったので・・・やはり「おんなのこ」のほうが「大人」だと言うことなのでしょうねw

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2006/05/30

キューティハニー

  • Honey書名「キューティハニー 中公愛蔵版」全1巻
  • 著者「永井 豪」
  • 出版社「中央公論社」
  • 初版「平成4年7月20日」
  • 連載「週刊少年チャンピオン 48年10/1号~49年4/1号」

思い出

 この作品は・・・マンガ連載よりアニメのイメージの方が強いなw・・・あの主題歌は知らない人の方が少ないんじゃないか? ・・・それにあの「ハニーフラッシュ」のシーンも有名ですね。
 とかく、そっちの「作品以外」のところで知名度は高いのですが・・・内容の方もなかなか充実していますよ。(作画のばらつきはありますがw)・・・残念ながら、「打ち切り」みたいな感じで終わってしまいましたが・・・是非一度ご覧下さい。

 マンガの方は・・・残念ながら「デビルマン」のように、独自の路線を突っ走るわけにはいかなかったようで・・・アニメと同じ「半年間」で「未完」のまま終了(一応の決着は付いているようですが)・・・アニメのように「毎回の七変化」というわけにも行かず、設定も充分に生かし切れていないのが残念。
 が・・・パンサークローが学園を襲撃するシーンでは・・・生首は跳ぶし、寮生皆殺しだし・・・永井豪らしさ全開ですねw

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2005/11/14

青い空を白い雲がかけてった

  • aozorasiroikumo01書名「青い空を白い雲がかけてった」全3巻
  • 著者「あすなひろし」
  • 出版社「秋田書店」(SHONEN CHAMPION COMICS)
  • 初版「昭和53年6月10日」①
       「昭和54年5月25日」②
       「昭和56年2月15日」③

収録作品

  1. 青い空を白い雲がかけてった
  2. 風を見た日
  3. いつか見た遠い空
  4. 明日も晴れるか
  5. ぼくの心を風が吹く
  6. 日だまりの中で (1巻)
  7. aozorasiroikumo02春が見えた朝
  8. いま青春の風の中
  9. ぼくのオレンジ色
  10. ビューティフルサンデー
  11. 八月のツトム
  12. きみの心に降る雪は
  13. 春を待ちながら (2巻)
  14. バーボンの香りの中で
  15. さりげないあした
  16. 青葉繁れる
  17. 童話
  18. 十月のあした
  19. 青空にタッチ!
  20. あしたになれば (3巻)

思い出

 週刊少年チャンピオンに不定期連載されていたこの作品(第1話が51年36号 20話が56年4・5合併号)・・・チャンピオンの他の連載陣と多少雰囲気の違う「透明な絵」・・・子供心にも、「何か」を感じさせるものでした。

 最初の3話は「主人公ツトム」の隣の席に「転校生リョウ」が来るという話・・・3っの話に出てくる3人とも「リョウ」という名前なのです。・・・彼らと関わることで、主人公が、「人それぞれいろんな生き方がある」と考え、気づく・・・割とストレートな「青春マンガ」・・・ちょっと「フォークソング」っぽい感じがしました。

 その後は、登場人物も固定され・・・日常の中の「主人公の悩み」みたいな・・・ホントに何気ない中の・・・でも当事者にはちょっとした事件・・・そんな話なんだけど、何かがさりげなく良いのです。

 昨年、エンターブレインから再販されたのですが(上の写真の下側)・・・残念ながら「総集編」・・・全20話のうちの8話しか収録されていませんでした。

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2005/11/12

ふたりと5人

  • azuma27書名「ふたりと5人」全6巻
  • 著者「吾妻ひでお」
  • 出版社「宙(おおぞら)出版」「主婦と生活社」(ミッシィ コミックス DX-S)
  • 連載「週刊少年チャンピオン 昭和47年10/9号~51年9/6号」

思い出

 吾妻ひでおさんを一躍有名(?)にした、少年チャンピオン長期連載(4年間199話)作品・・・良くも悪くも、吾妻さんの代表作の一つ。
 さすがに長期連載だけあって、1回目と最終回では絵が違うねw・・・後半はそれこそ「吾妻キャラ」として落ち着いた絵になっております。

 もてない男「平竹おさむ」と「哲学的先輩」そして隣の「美人5人姉妹」のドタバタギャグ・・・って思っている方もいると思いますが・・・それは間違い。
 実は「5人姉妹」ではなく「5人家族」・・・40歳の父「友紀子」・32歳母「雪子」・72歳祖母「ゆきこ」・13歳長女「ユキ子」・10歳弟「由希子」なのです。・・・しかも5人とも同じ顔(女装はおじいちゃんの遺言なのだとか)
 しかし・・・ヒロイン「ユキ子」は13歳だったのか・・・なんとも。

 このコミックスは平成7年に出された復刻本(で、完全版・・・どうもチャンピオンコミックスには未収録部分があったようです)・・・全6冊の巻末に「漫画家リレー絵ッセイ」のおまけ付き。
 1巻「和田慎二」2巻「竹本泉」3巻「萩尾望都」4巻「坂田靖子」5巻「中山星香」6巻「高橋留美子」・・・なかなか豪華ですw

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2005/11/07

百億の昼と千億の夜

  • hyakuokunohiru書名「百億の昼と千億の夜」全2巻
  • 著者「光瀬 龍   :原作」
       「萩尾望都  :絵」
  • 出版社「秋田書店」(SHONEN CHAMPION COMICS)
  • 初版「昭和52年11月20日」①
       「昭和53年1月20日」②
  • 連載「週刊少年チャンピオン 52年34号~53年2号」

思い出

 少年チャンピオンがとっても勢いのあった時代・・・「あの、萩尾望都が、少年マンガを書く」と「鳴り物入り」で連載の始まったこの作品・・・評判に違わず「名作」でありました。

 アトランティスの昔から西暦2900年・・・もっと先の世界まで「神(と称する者)」と戦う「戦士達」の物語
 「神」と戦う反逆者・・・ありがちな設定と言ってしまえばそれまでですが・・・なかなかこんなスケールの大きな話はお目にかかれません。

 マンガは2巻で終わってしまいますが、原作はかなり分厚い本・・・当然、当時に読んでみましたが・・・??
 マンガの方が読みやすいですよw

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2005/10/04

新 仮面の忍者 赤影

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  • 書名「新 仮面の忍者 赤影」全2巻
  • 著者「横山光輝」
  • 出版社「秋田書店」(秋田文庫)
  • 連載「昭和62年9/11号~63年4/15号」(週刊少年チャンピオン)

思い出

 昭和62年秋・・・TVアニメ「仮面の忍者 赤影」が始まります。「特撮の赤影がアニメに!」と期待したのですが・・・ちょっと期待はずれ。
 当時は「アニメブーム」の微妙な時期・・・盛り上がってはいないけど、そんなに下火でもない(現に赤影はゴールデンタイムに放送)・・・まぁアニメのネタを求めて「何でもアニメ化」するのは今も変わりませんがw

 さて、この作品は「アニメ化が決定」されてから少年チャンピオンに連載された作品。・・・「飛騨忍者」「赤影・青影・白影」「金目教」と基本線は変わりませんが、細部でだいぶ異なっている。・・・極端な例が・・・「おかまの青影」w

 物語は「金目教」編のみ・・・赤影達と「甲賀幻妖斉」達「甲賀忍群」との戦い・・・昔ながらの「忍術合戦」なのですが、割と淡々と勝負が続きます。・・・最後は敵が自爆して、うやむやのまま終了。
 TVの方は「金目教」編の後、別の話をやったようですが(魔童子編?)見てなかったので良く解らないのです。

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2005/09/10

みだれモコ

  • azuma20書名「みだれモコ」
  • 著者「吾妻ひでお」
  • 出版社「双葉社」(100てんランドコミックス)
  • 初版「昭和57年5月5日」

収録作品

  1. みだれモコ(週刊少年チャンピオン 51年10/18号~11/29号)
  2. 荒野の純喫茶( 〃 45年16・17号)
  3. オーマイパック( 〃 47年9/18号~10/2号)
  4. スペースオペラ( 〃 51年3/10増刊号)
  5. しかばねに愛を(別冊〃 46年6月号)

思い出

 みだれモコ・・・神のような(阿素湖のような?)能力を持った女子高生の話。・・・少年チャンピオン連載ではありますが、どうみても「成年誌」向けの話。・・・「やけくそ天使」のエピソードだと言っても通じます。
 なぜ、これが「100てんランドコミックス」で出版されたのか?・・・これより前に、同じ双葉社の「パワァコミックス」で「みだれモコ」が単行本化されていたからという、単純な理由からなのでしょうが・・・「100てんランドコミックス」の母体「月刊100てんコミック」って・・・前回の「ポロン」の時書いたけど・・・「コロコロ」「ボンボン」をライバルとしていた「小学生対象」の本だったと思うんだけど・・・こんな内容の本出しても良かったのか?

 同じ理由から、収録されているその他のコミックスも、(少年誌に書いた割には)成年向きって感じがします。

 オーマイパック・・・手元の資料には「3話連載」となっているのですが、収録されているのは2話のみです。

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2005/07/11

マカロニほうれん荘

  • wada07書名「マカロニほうれん荘」全9巻
  • 著者「鴨川つばめ」
  • 出版元「秋田書店」(少年チャンピオンコミックス)
  • 連載「昭和52年5/16号~54年10/15号」(週刊少年チャンピオン)

思い出

 もう「解説不要」。一時代を築いた「ギャグマンガ」
この作品以前と以後では、もうすっかり様子が変わってしまった。
「大学生が漫画を読んだ」と驚かれた時代から、「生まれたときからマンガがあった」世代へ、時代は変わっていったのです。

 この作品に、当たり前のこととして出てくる「ウルトラマン」や「キングギドラ」の特撮の話題、「KISS」や「クイーン」などのロックの話・・・何の説明もなくそれらが出てきても、違和感なく受け止めてしまう世代に向けて、このマンガは発進されていたのです。・・・同時期の「ジャンプ」作品「すすめ!パイレーツ」も、同じようなテイストを持っていました。makaroni03

 ただねぇ・・・後半になると「読むのが辛く」なってくる。・・・実際私は「6巻」までしか持っていません。

 さて、右の写真は・・・近くにある「リアル・マカロニほうれん荘」・・・ほんとにこんな名前付けちゃう人がいるとは・・・ちょっと「イタイ」
   

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