2006/05/07

超少女明日香(その3)

  • Wada47書名「超少女明日香」全5巻
  • 著者「和田慎二」
  • 出版社「白泉社」(白泉社文庫)
  • 初版「平成10年12月20日」①・②
       「平成11年3月17日」③・④
       「平成11年6月20日」⑤

収録作品

  1. 超少女明日香
  2. ふたりの明日香
  3. 明日香ふたたび
  4. 明日香子守歌
  5. ビーナス翔ぶ!
  6. 明日香・妖精狩り
  7. 超少女明日香 眠る蛇
  8. 超少女明日香 雨の封印
  9. 超少女明日香 水底の騎士
  10. 超少女明日香 ウェディング★スター
  11. 超少女明日香 救世主の血
  12. 超少女明日香 黄金のドクロが笑う
  13. 超少女明日香 明日香対救世主
  14. 超少女明日香 史上最大の生霊
  15. 各巻末「解説」付き ①萩尾望都 ②中山星華 ③水野英子 ④田中芳樹 ⑤美内すずえ

思い出

 「超少女明日香」シリーズ・・・昭和50年~平成5年・・・約20年にわたる作品が一挙文庫化・・・一気読みが出来るのはありがたいんだけど・・・
 残念ながら、この文庫本に掲載されているのは「本編」のみ・・・単行本の時に書き下ろしで掲載されていた「ちょっとメイキング」は省略されております・・・スケバン刑事のときは改めて描き下ろされていたのに・・・
 加えて・・・「紅い牙」の花とゆめ増刊に掲載された、柴田昌弘さんとの合作「貘」も掲載さていなくて・・・ちょっと「う~ん?」な文庫化でした。

 でも・・・「~史上最大の悪霊」が描かれてから5年以上経過・・・今回「文庫本」にもなってしまって・・・「もう、明日香の新作は描かれないのかな?」とも思わせるものでしたが・・・さにあらず!!・・・見事「他社」で復活したのでした。

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2006/02/23

ゆけ!柴崎真実!!

  • yukeshibazaki書名「ゆけ!柴崎真実!!」
  • 著者「沖倉利津子」
  • 出版社「集英社」(MARGARET COMICS)
  • 初版「昭和57年2月28日」

収録作品

  1. ゆけ!柴崎真実!! (デラマ 56年9月号)
  2. パワーオン!ウェンズディ (別マ 56年11月号)
  3. そこのけそこのけミツルが通る! ( 〃 56年1月号)
  4. 火の玉娘と風小僧 ( 〃 56年4月号)

思い出

 表題作は、セッチシリーズの外伝・・・「おおきな日曜日」で、登場した「柴崎」と「キヨちゃん」のお話。

 中学生の時は、「好き」とか「嫌い」とかじゃなく、そんなことが考えられなかった「柴崎」くん。・・・街中でキヨちゃんと再会・・・キヨちゃんは未だに「柴崎」のことが好きで・・・
 そんなところに持ち上がる「同窓会」話・・・セッチの登場で、話は急に動き出します。(さすが、主人公w)

 以前のシリーズで、中学の時の「彼等の気持ち」がしっかりと描かれていたため・・・後日談のこの話も「成長した彼等の気持ち」がしっかりと伝わってきます。

 「パワーオン~」もセッチ外伝・・・こちらは「ウェンズディ」が主人公

 後半2作品はこれもパワフルな少女「ミツル」が主人公の、中学生のお話・・・セッチのように長期シリーズになるかと思わせたのですが・・・残念ながら2話で終了してしまいました。

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2006/02/12

わが友フランケンシュタイン(その2)

  • wada38書名 「わが友フランケンシュタイン」
  • 著者 「和田慎二」
  • 出版元 「大都社」(St comics)
  • 初版 「平成6年12月26日」

収録作品

  1. わが友フランケンシュタイン(別マ 47年9月号)
  2. 谷間に鳴る鐘( 〃 48年9月号)
  3. 怒りの十字架( 〃 50年2月号)
  4. 炎の地平線( 〃 50年10月号)
  5. メイキング オブ 「わが友フランケンシュタイン」 (あとがき)

思い出

 大好きなシリーズの一つ(って、以前も書いたなw)・・・年1回ペースで4作書かれたので・・・続きが読みたくて、姉が友人から「別マ」を借りてくるのを毎月待っておりました・・・が、結局この4作品で終了

 この本・・・あとがき以外は以前出版されたMCと収録作品が同じ・・・なので、この手の再版本にしては、少々薄い気がw

 この本の出版される前年・・・花とゆめ誌上で「怪盗アマリリス・番外編」として、一度だけサイラスが現代に復活・・・いつか「本編」としての復活を待っております。

 

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2006/02/02

聖子と吉三郎

  • seiko_to_kitisaburo書名「聖子と吉三郎」
  • 著者「沖倉利津子」
  • 出版社「集英社」(MARGARET COMICS)
  • 初版「昭和56年3月30日」

収録作品

  1. 聖子と吉三郎 (別マ 54年6・7月号)
  2. 砂糖菓子なんてよばないで! ( 〃 55年5月号)
  3. 風のポエム雨のメモリー ( 〃 55年9月号)

思い出

 「セッチシリーズ」で・・・中学生の心境を「生き生き」と表現していた「沖倉さん」の・・・「最高傑作」と私の中では位置づけられている作品w

 前後編・90ページの中に・・・中学、高校時代の「男の子」「女の子」の気持ちが詰まってます。

 幼なじみの「聖子」と「吉三郎」・・・幼稚園時代は「仲よしこよし」だったのですが・・・小学校もだんだん学年が進んでゆくにつれて・・・「異性と仲が良いのはハズカシイ」という気持ちが「聖子」の方に芽生えます・・・男の方は単純で・・・「え?なんで?」とか思いながらも「いつまでもおててつないでじゃいられない」コトに気づき・・・
 結果としては・・・最後にお互い「告白」して終わるのですが(少女マンガですからw)・・・そこまでの「過程」の「男の気持ち」「女の気持ち」ってヤツが・・・どうもこの・・・こそばゆくなるような感じでw
 でもこれ・・・恋愛とかそんなコトじゃない「人として成長してゆく」ことに主題が置かれた作品・・・だからこそ、今の中学生などに読んでもらいたいなぁ

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2006/01/25

ボクの初体験

  • bokuno書名「ボクの初体験」全3巻
  • 著者「弓月 光」
  • 出版社「集英社」(MARGARET COMICS)
  • 初版「昭和51年11月20日」①
       「昭和51年12月20日」②
       「昭和52年2月20日」③

収録作品

  1. ボクの初体験 (週刊マーガレット 50年39号~51年14号)
  2. 恋よ剣 (りぼん 48年1月号)
  3. 花の予備校生 ( 〃 45年4月増刊号)

思い出

 女性に振られて(実に100回も)・・・自殺を図り、崖から飛び降りて・・・目覚めると女性になっていた高校生「宮田英太郎」・・・実は天才医学博士「人浦狂児」の手によって、女性の身体に脳移植されていたのです・・・という、実に「マンガ」らしい展開のお話

 内容は、弓月さんらしく・・・ライトなエッチ話・・・少女マンガだから出来たのでしょうね・・・実際、その後の「青年誌」の作品は・・・かなりきわどい話になってますから。

 この作品のなかで・・・湯川先生の出す「マッチパズル」が人気があったらしく・・・パズル問題を読者から募集したりしていましたねぇ・・・いま、我が家の娘がTVのパズル問題を真剣に解いている姿を見ると・・・やはり今も昔も人間ってそんなに変わってはいないと言うところでしょうか?

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2006/01/01

銀色の髪の亜里沙(その2)

  • wada32書名  「銀色の髪の亜里沙」
  • 著者 「和田慎二」
  • 出版社「白泉社」(花とゆめコミックス)
  • 初版「平成5年3月25日」

収録作品

  1. 銀色の髪の亜里沙(別マ 48年4・5月号)
  2. お嬢さん社長奮戦中!!(デラマ 47年春号)
  3. 冬の祭(デラマ 46年冬号)

思い出

 あけましておめでとうございます。今年もマイペースでやって行きたいと思っております。・・・が、「紹介しながら、本を整理して行くはずじゃなかったの!」とのおくさんの苦情が・・・すいません。そちらも長い目で見てください。

 さて、今年1回目の紹介は・・・花とゆめCOMICS版「銀色の髪の亜里沙」・・・このブログの第1回目の紹介と奇しくも同じ。

 約20年の歳月を経て、当時ホームグラウンドだった「白泉社」からの再販です。・・・これを書くにあたって、また再読してしまったのですが・・・この話、古さを感じさせません。

 残念ながら、収録作品が1本(デビュー作の「パパ」)減ってしまっています。

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2005/11/24

7月25日(水曜日)台風上陸!?

  • okikura04書名「7月25日(水曜日)台風上陸!?」
  • 著者「沖倉利津子」
  • 出版社「集英社」(MARGARET COMICS)
  • 初版「昭和55年7月30日」

収録作品

  1. 7月25日(水曜日)台風上陸!? (別マ 54年9月号)
  2. 月曜日トメが変身!? (デラマ 54年5月号)
  3. サヨナラ火曜日また来て日曜 (別マ 55年2月号)
  4. この子野良ねこ ( 〃 54年12月号)

思い出

 セッチ中学卒業エピソード(サヨナラ火曜日~)・・・この「友達と別れる不安な気持ち」ってとても良く解る。・・・一歩踏み出してしまえば「新しい生活」があるのは解っているのだけれど・・・とっても濃い時間を共に過ごした仲間達との別れる不安の方が大きくて、その一歩が踏み込めない。・・・ましてや「卒業」はもう自分の意志とは関係なく迫ってくるから・・・
 このセッチシリーズを読むと・・・どのエピソードも「あのころ」を思い出し、何か懐かしくなってしまいます。

 シリーズとしての話は、これで終了。・・・その後は高校生になった仲間達の「外伝」的な話が登場します。

 

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2005/11/17

木曜日はひとり

okikura03

  • 書名「木曜日はひとり」
  • 著者「沖倉利津子」
  • 出版社「集英社」(MARGARET COMICS)
  • 初版「昭和54年6月30日」

収録作品

  1. 木曜日はひとり (別マ 53年12月号)
  2. おおきな日曜日 (デラマ 53年9月号)
  3. あなたはだあれ!? (別マ 53年10月号)
  4. 向かい風に胸をはれ!! ( 〃 54年2月号)

思い出

 セッチシリーズ3冊目・・・今回も、掲載順が入れ替わってますが・・・「おおきな日曜日」から読むのが正解。
 前回登場した「染屋」と「柴崎」・・・この話からいきなり「仲良しグループ」という設定に変わっておりますがw・・・まぁ、そんな些細なことは気にしない。
 掲載誌が「デラックスマーガレット」だと言うこともあり。ちょっと外伝的な雰囲気・・・主人公はセッチではなく「柴崎」・・・男子目線で話が進みます。

 「男6人仲良し仲間」の中の一人が「このコがいいっ!」と写真の中から一人の女の子(キヨちゃん)を指さします。・・・仲間は「よしっ!」と協力を申し出るのですが、実は同じ仲間の「染屋」もその子が好きで・・・でも性格的に言い出せない。
 「柴崎」はそんな「染谷」に気づき・・・どうにかしようと、野球仲間である「セッチ」に相談・・・「かんたんじゃない。キヨちゃんは柴を好きなんだから」「えっ」 

 「みんなひとりの人間で それぞれに感情があって・・・ むずかしいんだよな」

 登場人物ひとりひとりの、「それぞれの個性」「それぞれの考え」を感じることの出来る作品だから、登場人物の悩みもストレートに読者に伝わってくる。・・・良い作品です。
 (確かこの話を、登場人物達と同じ『中学生』の時に読んでおりますので・・・非常に印象深く記憶に残っております)

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2005/11/10

火曜日の条件

  • okikura02書名「火曜日の条件」
  • 著者「沖倉利津子」
  • 出版社「集英社」(MARGARET COMICS)
  • 初版「昭和53年11月20日」

収録作品

  1. 火曜日の条件 (別マ 53年7月号)
  2. 金曜日の試合は!? ( 〃 53年5月号)
  3. ボクのバニラエッセンス ( 〃 52年1月号)
  4. スバル星にはしごをかけて (デラマ 52年春の号)
  5. 秋まき小麦物語 (別マ 53年3月号)

思い出

 セッチシリーズ2冊目・・・中2の夏のお話です。
「中2の夏」っていえば・・・人生で一番「何やっても楽しい」時期じゃない?・・・でも、それなりの悩みも各人抱えていて・・・
 そんな「中学生の気持ち」が詰まっている作品です。

 「火曜日の~」には、今後重要なキャラクターになる「柴崎」「染屋」登場・・・「勉強ばっかりじゃいけないけど・・・それなりに勉強も大事だよ」ってお話・・・そんなに教訓めいてはいないけど。

 「金曜日の~」は、2番目に掲載されているけど、ホントは「火曜日~」の前に描かれた作品・・・コミックスのタイトルの都合で収録順が変わってるけど、シリーズなんだから「書かれた順」に読みたいものです。

 その他3編は「読み切り」作品・・・「秋まき小麦~」は、なんかとっても古風なお話。・・・今の若者には「わかんない」だろうな。

 

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2005/11/03

日曜日はげんき!!

  • okikura01書名「日曜日はげんき!!」
  • 著者「沖倉利津子」
  • 出版社「集英社」(MARGARET COMICS)
  • 初版「昭和53年4月20日」

収録作品

  1. 日曜日はげんき!! (別マ 52年6月号)
  2. 水曜日にウェンズディがやってきた!! ( 〃 52年8月号)
  3. 月曜日ハンパ者の乱 ( 〃 52年10月号)
  4. 土曜日はなんの日!? ( 〃 52年12月号)
  5. ふたりの場合は… ( 〃 51年3月号)
  6. 貴ちゃんがかわいい! ( 〃 51年11月号)
  7. ボクかんばん娘なの! (デラマ 51年秋の号)

思い出

 中学1年生の「武田世津子」・・・女の子だけど、男の子と一緒に「少年野球」をするような活発な女の子。幼なじみの「上杉栄美」に「片思い」を告げられて・・・しかもその相手が、自分もちょっと気になっていた「川中島くん」で・・・と、あらすじを追えば、もうガチガチの少女マンガ
 でも、ちょっと違うのは・・・彼女はとてもバイタリティのある女の子だったのです。

 思春期の中で、誰にでもあるようなちょっとしたこと。・・・でも、それは当事者にとってはとても重大なことで・・・そんな気持ちが伝わってくるシリーズです。

 当時は自分も同じような年齢で、次の掲載が待ち遠しい作品でした。・・・セッチが高校生になるまで続きますが、出来れば今の中学生にも是非薦めたい作品です。

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