2007/01/12

流れ星のジャッカル

  • Nagareboshi 書名「流れ星のジャッカル」
  • 著者「島本和彦」
  • 出版社「メディアワークス」(Dengeki Comics)
  • 連載「月刊電撃コミックガオ! 平成7年7月号~12月号」
  • 初版「平成8年5月25日」

想い出

 ふられたばかりの弱っている女の子に声をかけ・・・まわりから「ジャッカル」と呼ばれている主人公・・・そんな彼が、唐突に「宇宙人の美女」を助け・・・彼女を守るために戦っていくというお話・・・あれ?何処かで以前読んだことがあるぞ?

 そうです。このお話・・・作者(島本さん)が以前「増刊サンデー」に連載した「一番星のジャッカル」のリメイクなのです。

 主人公の「妙な空回り」感が、何とも言えない作品w・・・でも、これも打ち切りだったのかな?・・・最終場面は「草原に腕を組んで立ちはだかる」シーンで終わってます。

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2007/01/06

オリンポスのポロン(その2)

  • Azuma57 書名「オリンポスのポロン」全2巻
  • 著者「吾妻ひでお」
  • 出版社「早川書房」(ハヤカワコミックス文庫)
  • 初版「平成17年2月25日」①②巻共

収録作品

  1. オリンポスのポロン (プリンセス 52年10月号~54年3月号)
  2. おちゃめ神物語 コロコロポロン (100てんコミック 57年5月号~58年2月号)
  3. ギリシャ神話の神々 (描き下ろし)
  4. ポロンおまけマンガ ( 〃 )
  5. あとがき ( 〃 )

想い出

 アニメ化もされた・・・アズマ作品の中では「メジャー」に分類される作品。
以前出ていた「オリンポスのポロン」2冊「コロコロポロン」1冊を、2冊の文庫にまとめて収録・・・描き下ろしも付いて、少々お得な本w

 この本の出版後・・・『失踪日記』で大ブレイク(?)する吾妻さんですが・・・それ以前も以後も・・・過去の作品が出版されるペースは・・・あまり変わっておりませんw
 「吾妻ひでお」作品を必要としている人の数は・・・そんなに少なくはないと思うのですが・・・

 マニアックな作品だけでなく、このような「少女マンガ」や「少年誌連載」のものも、また出版して欲しいものです。

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2007/01/04

少年同盟

  • Shonen_domei 書名「少年同盟」全2巻
  • 著者「石ノ森章太郎」
  • 出版社「双葉社」(双葉文庫 名作シリーズ)
  • 連載「昭和42年4/15~43年3/31」(朝日小学生新聞)
  • 初版「平成12年10月25日」(2冊とも)

想い出

 悪と戦うために組織された少年(少女)達の集団「少年同盟」・・・「あらゆる悪のほとんどは大人達が作り出したもの・・・その悪と戦えるのは我々少年たちしかいないのです」と言い切ってしまうところがw

 でも、この少年同盟は、ホント謎の集団ですね・・・同士の中には「高性能アンドロイド」もいるし・・・でも、そういうところがとっても魅力的なのです。

 さて・・・主人公「風田三郎」が、アンドロイドの「イライザ」とコンビを組み、悪人や怪ロボットなどと戦うのですが・・・主人公視点から見て「この少年同盟は・・・本当に正しいことをしているのだろうか?」等の疑問点が提示されておりまして・・・そう、この組織・・・「悪人を改心させるため」と称して「洗脳まがい」のことをやってしまうのですよ。

 なかなか「奥深いテーマ」を含んだストーリー展開だったのですが・・・ラストが少々強引なのが残念ですね。
 博士が謎の集団に誘拐される事件から・・・無人島での一大決戦・・・敵組織の首領を倒したら・・・「実はコレ訓練でした」みたいな「反則気味な幕引き」・・・連載打ち切りだったんでしょうかねぇ?

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2006/11/06

スカルマン(島本版)

  • Skull_man_02書名「スカルマン」全7巻
  • 著者「島本和彦」
  • 原作「石ノ森章太郎」
  • 出版社「メディアファクトリー」(MFコミックス)
  • 連載「コミックアルファ 平成10年創刊号~11年17号」
       「コミックフラッパー 11年12月号~13年5月号」

想い出

 石ノ森章太郎が「サイボーグ009」を完結させるために創刊された新雑誌「コミックアルファ(現コミックフラッパー)」・・・その創刊号から連載された作品。

 物語は・・・石ノ森版「スカルマン」の「その後」の話・・・あの「炎に包まれた」ラストシーンから「主人公」達が脱出していたなんて事は、良くある話w・・・都会の中で暗躍する「謎の組織」・・・「くも男」「サソリ男」「植物男」「蜂女」「カメレオン」「コブラ男」「コンドル男」などの改造人間を操る組織・・・スカルマンはそれが「自分たちの両親」と何か関係があるのではないかと組織を追います。・・・そして・・・   というような話なのですが・・・

 う~ん?・・・ある意味「石ノ森作品」であり「島本作品」でもあるこの作品・・・でも、やはり「石ノ森色」の方が強いですね。・・・出てくる怪人は「旧1号ライダー怪人」ですし・・・「バッタ男」は出てきますしw・・・有名なところでは「最終回」の構図が「原作版仮面ライダー」そっくりだったり・・・

 島本版仮面ライダーの時のように・・・もっと自由に書いても良かったんじゃないかな?

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2006/10/31

幽霊船

  • Yureisen書名「幽霊船」
  • 著者「石ノ森章太郎」
  • 出版社「メディアファクトリー」(Shotaro World)
  • 初版「平成11年12月1日」
  • 連載「少年 昭和35年7月号~36年8月号」

想い出

 タイトルから想像すると・・・「海洋冒険まんが」もしくは「怪奇まんが」ってところなのでしょうが・・・実は「SF」・・・表紙の画にあるとおり・・・「幽霊船が空を飛ぶ」のです。
 そう、これは・・・東映長編劇場アニメーション「空飛ぶ幽霊船」の原作なのです。

 雑誌連載は・・・さすがに、私が生まれる前の連載ですので・・・読んだことはないのですが、単行本では「朝日ソノラマ」版を読んだことがあるような無いような・・・それほど「あいまい」な記憶しかなかったのですが・・・今読み返してみても、実に読み応えのある作品です。

 こういう「子供マンガ」って、現在も必要ですよね。

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2006/08/17

ザ・島本

  • The_shimamoto書名「ザ・島本」 島本和彦初期短編集
  • 著者「島本和彦」
  • 出版社「徳間書店」(SC SPECIAL)
  • 初版「平成7年11月25日」

収録作品

  1. 炎の転校生・怪獣戦闘! (週刊少年サンデー 61年6月増刊号)
  2. 太陽の戦士ウインドブレーカーX ( 〃 61年9月増刊号)
  3. ほとんどヒーロー ( 〃 58年10号~14号)
  4. 恋の資格がナッシング (ちゃお 62年5月号)

思い出

 島本さんの「初期作品集」・・・最近の「勢いのある言葉」が頻発する話ではなく・・・「勢い」そのままで突っ走る作品W

 「炎の転校生・怪獣戦闘!」は・・・名前の通り「滝沢くん」のあのマンガの・・・「劇場版」・・・「続編ではなく、完全な番外編である! 劇場版と呼んでもいいだろう!」・・・と、作者が言い切ってます。
 おかげて・・・「炎の転校生」がその後、漫画文庫等になっているにもかかわらず・・・この作品は収録されてません。
 ただね・・・「最後のコマ」などは・・・今のワイドテレビやシネスコサイズ放送が普通になってしまった今の若者には・・・理解できないでしょうね。

 「ほとんどヒーロー」は・・・「炎の転校生」連載直前に書かれた「短期集中連載」の作品・・・ほとんど「プロトタイプ炎転」です。

 「恋の~」は・・・ちゃおに連載された「少女マンガ」です。

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2006/08/11

Gの影忍

  • G_no_kagenin書名「Gの影忍」
  • 著者「こやま基夫」
  • 出版社「メディアワークス」
  • 初版「平成17年4月15日」

収録作品

  1. 虚空の章 (サイバーコミックス2号)
  2. 傀儡の章 (コミック電撃大王創刊号)
  3. 修羅の章 (サイバーコミックス4号)
  4. 犬吼哀歌 ( 〃 19号)
  5. 龍虎の章 ( 〃 6号)
  6. 装甲街道 ( 〃 13号)
  7. 百鬼夜行 ( 〃 8~11号)

思い出

 現在、角川書店から発行されている「ガンダムエース」・・・ガンダムマンガ専用のコミック誌ですが・・・過去にもこれと同じような雑誌が発行されていました・・・それも「本家本元」バンダイが出版していたのです・・・その名も「サイバーコミックス」・・・この作品は、それに連載されていた「忍者ガンダム」のお話

 もしも、ガンダムの時代に忍者がいれば・・・のお話・・・「モビルスーツを使った忍術を駆使し、敵と戦う」という・・・正当派な忍者まんがなのです。
 決して、パロディではなく・・・「サスケ」がリアルなように・・・モビルスーツの世界では、この話も「リアル」なのです。

 この作品・・・90年代前半に一度コミックスになっていまして・・・この本は、05年に出版された「再編集本」・・・連載後、電撃大王に連載された作品も加え「完全版」として発売されました。

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2006/06/24

美美&亜衣

  • Azuma52 書名「美美&亜衣」
  • 著者「吾妻ひでお」
  • 出版社「大都社」(STCOMICS)
  • 初版「平成6年3月3日」

収録作品

  1. 美美 (マンガ少年 51年9月号~54年8月号)
  2. セクシー亜衣 (別冊少年チャンピオン 49年4月号~12月号)

思い出

 主人公の名前が「漢字二文字」なので・・・このカップリングになったのかどうかは「?」なのですが・・・全くの関連がない「2作品」が1冊にまとまった本w

 「美美」は・・・武道家の美少女が、転校先の学校で「スケ番」となり・・・その「世間知らず」な言動と「桁外れの強さ」のギャップが巻き起こすドタバタギャグ・・・起承転結のハッキリとした「4コマ」ならぬ「4ページ」マンガ
 全36話の中で・・・毎回「制服」のデザインが違いますw

 「セクシー亜衣」は・・・「眼鏡を取ると美少女」という女教師のお話・・・でも、性格は「阿素湖」w・・・よく「少年誌」で連載できたなぁって感じの作品。

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2006/06/07

神聖伝メガシード 創世編

  • Megaseed書名「神聖伝メガシード 創世編」
  • 著者「島本和彦」
  • 出版社「講談社」(HAOH KC)
  • 初版「平成9年7月23日」
  • 連載「覇王マガジン 8年5月号~12月号」

思い出

 マンガ・小説・ゲームと・・・いわゆる「メディアミックス」で展開した数多くの作品の中で・・・特に目立った所もなく「埋もれてしまった」作品の一つw
 実際この作品の「ゲーム版」・・・「神聖伝メガシード 復活編」を知っている人間がどのくらいいるのでしょう?・・・プレステのゲームらしいけど・・・全然知りませんでしたw

 このマンガも雑誌掲載時には見たこともなかったのですw・・・「島本和彦の本」ということで、手にした1冊なのですが・・・??

 「企画/サンライズ」「協力/講談社」・・・大手の企業がバックについて・・・たぶん「設定」とかいっぱいあったのでしょうね・・・丁寧に書かれている作品なのですが・・・マンガの中には「島本さんらしさ」がほとんど感じられません。

 話も、中途半端なところで「第1部・完」・・・いろいろと不満の残る1冊です。

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2006/06/03

やけくそ黙示録(その2)

  • Azuma51書名「やけくそ黙示録」
  • 著者「吾妻ひでお」
  • 出版社「朝日ソノラマ」(SUN WIDE COMICS)
  • 初版「昭和62年7月20日」

収録作品

    1. やけくそ黙示録 (マンガ少年 56年2月号~5月号)
    2. ホーキ売りの季節 ( 〃 55年8月号)
    3. とつぜんDr. (ビックコミックスピリッツ 55年11月~56年12月)
    4. ベスト典 (月刊プレイコミック 54年7月号)  
    5. エスパー三蔵 (増刊プレイコミック 56年1/20号)
    6. シッコモーロー博士 (月刊少年マガジン 51年1月号~4月号)
    7. スーパー・サクラン (少年サンデー増刊 51年春の号~夏の号)
    8. 真絵知くん (別冊少女フレンド 51年3月号~5月号)
    9. 怪盗紅オヨヨ (冒険王 51年新年増刊号)
    10. ゆきおんな (少年キング 50年7号)
    11. ママ (別冊少年マガジン 46年5月号)
    12. セールスウーマン ( 〃 46年7月号)

思い出

 過去に朝日ソノラマから出ていた2冊の本(「やけくそ黙示録」と「シッコモーロー博士」)を一つにまとめた「再販本」・・・「大冒険児」が載ってはいませんが、それ以外は変更無し。
 初期SF・ギャグから大ブレイク期の作品まで・・・なかなかバラエティに富んだ作品集ですw

 昨年の「大ヒット作」(失踪日記)の関係で・・・こんな感じの過去の再販本がいっぱい発売されるんじゃないかと期待していたのですが・・・今のところ静かですね・・・来月(7月)には新刊が発売されるようなのですがね。

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